=万葉恋愛= | ★すごい確率で愛は貧しさに負けます★

=万葉恋愛=

 今日は土曜日なので、ちょっと恋愛の寄り道をしてみませんか?ちょっと昔の恋愛談をしてみたいと思います。昔といっても私のではなくもっと昔の人々の恋愛談です(笑)
*下の歌は『万葉集』からの抜粋です。

 あしひきの 山のしづくに 妹待つと
 我立ち濡れぬ 山のしづくに

 
※山の雫に濡れながら、好きな君をずっと待ってたんだよ、
 雫に濡れてさ(でも君は来なかったよね)。
                                      大津皇子


 我を待つと 君が濡れけむ あしひきの
 山のしづくに ならましものを


※私を待って、あなたを濡らしたっていうその雫に
 なりたかったわ(そうしたらずっと一緒にいれたのに)。
                                      石川郎女


大津皇子は、顔よし頭よし、そして武道もできたといわれてます、もちろん皇子というからには天武天皇の子息(←まぁ、経済力?)。まさに今でいうイイ男です(笑)一方の石川郎女は(諸説ありますが)フツーの女性
 イイ男の大津は、そんな彼女を好きになってしまうのですが、待ち合せにも来ない彼女にちょっと嫌味を込めて、上の歌、今でいえば携帯メールを送るわけですよ★それに彼女は言い訳するでもなく、上のようなお返事メールをするんですよね。この段階で彼女の方が上手なんです。結局、彼女は大津をモノにしちゃうんですけど(* ̄m ̄)
 さらに彼女、大津と異母兄弟の草壁皇子からもラブメールをもらっているんです。このメールにお返事していないようですが・・・、ヤリ手です(^-^;)当時の時期天皇、王子様2人をホレさせるのですからね。イイ男をゲットするときにはやっぱりこんなワザも必要なワケです(笑)

 まぁこ、母に継ぐ勢いで石川郎女も尊敬してます(*^-^*)・・・一方で笠郎女という女性もある意味尊敬してます(笑)今度またお話する機会があれば笠郎女の話もしますね~★それでは。